第11章 神経疾患 / A. 脳血管疾患
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Question
問題 1024 脳血管障害で誤っているのはどれか。
  1. 1くも膜下出血は低血圧の人に多い。正解!
  2. 2脳塞栓症は心臓疾患の人に多い。不正解
  3. 3脳血栓症は脳硬塞の原因となる。不正解
  4. 4左側の脳血管障害は失語症を伴うことが多い。不正解
Explanation
解説
1. [正解]くも膜下出血の主要な危険因子は高血圧であり、低血圧の人に多いという記述は誤りである。くも膜下出血の原因の約75〜95%は脳動脈瘤破裂によるもので、動脈分岐部の内弾性板・中膜欠損部に高血圧の影響が加わり嚢状の動脈瘤が形成される。破裂時には突然の激しい頭痛(「ハンマーで後頭部を殴られたような」雷鳴頭痛)、嘔気・嘔吐、項部硬直などの髄膜刺激症状を呈する。
2. [誤り]脳塞栓症は心房細動、心筋梗塞、僧帽弁狭窄症、感染性心内膜炎などの心臓疾患で心腔内や弁膜に形成された血栓が剥離し、塞栓子となって脳血管を閉塞して発症する。心疾患のある人に発症しやすく、発症は突然で数分以内に症状が完成する。
3. [誤り]脳血栓症は脳の主幹動脈またはその分枝のアテローム硬化部分に血栓ができ、それが成長して動脈内腔を閉塞することにより生じる脳梗塞の一病型である。アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞に分類され、いずれも脳梗塞の主要な原因となる。
4. [誤り]大多数の人(約90%以上)で左大脳半球が言語の優位半球であり、左前頭葉のブローカ野(運動性言語中枢)や左側頭葉のウェルニッケ野(感覚性言語中枢)が存在する。そのため左側の脳血管障害では運動性失語や感覚性失語を伴いやすく、右片麻痺と失語症の組み合わせが典型的である。
Key Points
ポイント
  • くも膜下出血の危険因子は高血圧であり、低血圧ではない点を正確に理解する
  • 脳動脈瘤破裂が原因の約75〜95%を占め、突然の激烈な頭痛が特徴的
  • 脳塞栓症と脳血栓症の違い:脳塞栓は心疾患からの血栓が原因で突発性、脳血栓は動脈硬化による血管閉塞で段階的進行
  • 重要用語: くも膜下出血, 脳動脈瘤, 高血圧, 脳塞栓症, 心房細動 を正確に理解しておくこと。
脳血管障害の分類発症様式主な原因危険因子
くも膜下出血突発性脳動脈瘤破裂高血圧、喫煙
脳塞栓症突発性(数分以内)心原性血栓心房細動、弁膜症
脳血栓症段階的進行動脈硬化高血圧、糖尿病、高脂血症
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