第10章 血液・造血器疾患 / D. 出血性素因
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Question
問題 1023 特発性血小板減少性紫斑病について最も適切なのはどれか。
  1. 1筋肉内に血腫を生じるのが特徴的である。不正解
  2. 2血管に対する自己抗体によって発症する。不正解
  3. 3女性よりも男性に多い。不正解
  4. 4ヘリコバクター・ピロリ除菌療法が有効である。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]筋肉内血腫は血友病(凝固因子欠乏)の特徴的な深部出血であり、ITPの特徴ではない。ITPでは血小板減少による表在性の出血(皮膚の点状出血、紫斑、粘膜出血)が特徴的である。
2. [誤り]ITPは血小板膜蛋白(GPIIb/IIIa、GPIb/IXなど)に対する自己抗体によって発症するのであり、血管に対する自己抗体ではない。血管に対する自己抗体は血管炎などでみられる。
3. [誤り]ITPは男性よりも女性に多い。特に慢性型は20〜40代の若年女性に好発する。急性型は小児に多く、男女差は少ない。
4. [正解]特発性血小板減少性紫斑病(ITP)ではヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)除菌療法が有効である。日本ではITP患者の約60%がH. pylori陽性であり、除菌により約50〜60%で血小板数が改善する。初回治療として副腎皮質ステロイドとともに除菌療法が推奨されている。
Key Points
ポイント
  • ITPの治療:H. pylori除菌療法、副腎皮質ステロイド、脾臓摘出、γ-グロブリン大量療法などがある。
  • ITPは血小板に対する自己抗体による自己免疫疾患であり、表在性出血が特徴である。
  • 重要用語: ITP、H. pylori除菌、血小板自己抗体 を正確に理解しておくこと。
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