1. [誤り]C3, 4は頸髄3〜4番レベルであり、横隔膜神経(phrenic nerve)の起始部である。横隔膜の運動(呼吸運動)に関与するが、下肢の腱反射とは無関係である。この部位の障害では呼吸筋麻痺をきたす可能性がある。
2. [誤り]C5, 6は頸髄5〜6番レベルであり、上腕二頭筋反射および腕橈骨筋反射の反射中枢である。上肢の深部腱反射に関与し、肘関節の屈曲反射を担う。頸椎症などでこのレベルが障害されると上腕二頭筋反射が減弱・消失する。
3. [誤り]L2, 3(正確にはL2〜4)は腰髄2〜4番レベルであり、膝蓋腱反射(patellar tendon reflex, PTR)の反射中枢である。大腿神経を介して大腿四頭筋の伸張反射が生じる。腰椎椎間板ヘルニア(L3/4)などで障害されると膝蓋腱反射が減弱する。
4. [正解]アキレス腱反射(Achilles tendon reflex, ATR)の反射中枢はS1, 2(仙髄1〜2番)である。アキレス腱を叩打すると腓腹筋・ヒラメ筋が収縮し足関節が底屈する。求心性・遠心性ともに脛骨神経を介する単シナプス反射である。腰仙椎移行部の椎間板ヘルニア(L5/S1)や多発性末梢神経障害などで減弱・消失する。