1. [誤り]肝機能検査(AST、ALT、γ-GTPなど)は全身状態の評価に用いるが、輸血の適合性判定とは直接関係がなく、輸血前の必須検査ではない。輸血後にB型肝炎などの感染をモニタリングする目的で事後に行うことはある。
2. [正解]交差適合試験(クロスマッチテスト)は輸血時に必須の検査である。患者血清と供血者赤血球を混合して凝集・溶血の有無を確認する主試験と、供血者血清と患者赤血球を混合する副試験がある。ABO血液型不適合による致死的溶血性輸血副作用を防止するための最も重要な検査であり、輸血の安全性を確保する最終確認である。
3. [誤り]血清電解質(Na、K、Clなど)は体液バランスの評価に用いるが、輸血の適合性とは無関係であり、輸血時の必須検査ではない。ただし大量輸血時にはK上昇などの電解質異常が問題となることがある。
4. [誤り]凝固能検査(PT、APTTなど)は出血傾向の評価や凝固因子補充の判断に重要だが、赤血球輸血の適合性判定には使用されず、輸血時の必須検査ではない。