第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 993 次の文で示す症例について、問いに答えよ。「70歳の男性。胃全摘手術後3年。労作時息切れを訴えるようになった。眼瞼結膜は蒼白である。出血傾向、黄疸、浮腫はない。鉄剤は投与されている。」最も考えられる検査所見はどれか。
  1. 1小球性低色素性貧血不正解
  2. 2大球性正色素性貧血正解!
  3. 3正球性正色素性貧血不正解
  4. 4汎血球減少不正解
Explanation
解説
1. [誤り]小球性低色素性貧血は鉄欠乏性貧血の所見である。本症例では鉄剤が投与されているため、鉄欠乏は補正されている。胃全摘後3年経過していることから、ビタミンB12欠乏が考えられる。
2. [正解]胃全摘手術後3年で、鉄剤が投与されているにもかかわらず貧血症状がある場合、大球性正色素性貧血(巨赤芽球性貧血)が最も考えられる。胃全摘により内因子が分泌されなくなり、ビタミンB12の吸収が障害される。ビタミンB12は肝臓に数年分貯蔵されているため、術後数年で欠乏症状が出現する。
3. [誤り]正球性正色素性貧血は溶血性貧血や再生不良性貧血、腎性貧血の所見である。胃全摘後のビタミンB12欠乏では大球性貧血を呈する(正球性ではない)。
4. [誤り]汎血球減少(赤血球↓、白血球↓、血小板↓)は再生不良性貧血の所見である。本症例の病歴(胃全摘後3年)からはビタミンB12欠乏性の巨赤芽球性貧血が最も考えられる。
Key Points
ポイント
  • 胃全摘後のビタミンB12欠乏は、内因子の欠乏によりビタミンB12が吸収できないために起こる。
  • ビタミンB12の肝臓貯蔵量は数年分あるため、術後数年経過してから貧血が顕在化する。
  • 重要用語: 胃全摘後、ビタミンB12欠乏、内因子、大球性正色素性貧血 を正確に理解しておくこと。
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