第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 994 次の文で示す症例について、問いに答えよ。「70歳の男性。胃全摘手術後3年。労作時息切れを訴えるようになった。眼瞼結膜は蒼白である。出血傾向、黄疸、浮腫はない。鉄剤は投与されている。」適切な治療はどれか。
  1. 1ビタミンC経口投与不正解
  2. 2ビタミンB12筋肉注射正解!
  3. 3濃厚赤血球輸血不正解
  4. 4副腎皮質ステロイド経口投与不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ビタミンCは非ヘム鉄の吸収を促進する働きがあるが、ビタミンB12欠乏性貧血の治療にはならない。ビタミンC欠乏は壊血病の原因であり、貧血の原因ではない。
2. [正解]胃全摘後のビタミンB12欠乏性巨赤芽球性貧血にはビタミンB12(シアノコバラミン)の筋肉注射が適切な治療である。胃全摘により内因子が分泌されないため、経口投与ではビタミンB12が吸収されない。筋肉注射により直接血中に補充する必要があり、生涯にわたる定期的な補充が必要である。
3. [誤り]濃厚赤血球輸血は重症貧血(Hb<7g/dLなど)の緊急対応として用いるが、ビタミンB12欠乏の根本的治療ではない。ビタミンB12の補充により貧血は改善する。
4. [誤り]副腎皮質ステロイドは自己免疫性溶血性貧血や特発性血小板減少性紫斑病などの自己免疫性疾患の治療に用いるが、ビタミンB12欠乏性貧血の治療ではない。
Key Points
ポイント
  • 胃全摘後は内因子が欠乏するため、ビタミンB12の経口投与は無効であり、筋肉注射が必須である。
  • ビタミンB12の補充は生涯にわたり必要であり、定期的な投与が重要である。
  • 重要用語: ビタミンB12筋肉注射、内因子、経口投与無効 を正確に理解しておくこと。
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