第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 970 「55 歳の女性。息切れ、動悸、めまいを主訴に来院した。45 歳で胃全摘手術の既往がある。血液検査では大球性正色素性貧血を認めた。」本疾患の原因はどれか。
  1. 1ビタミンA 欠乏不正解
  2. 2ビタミンB6 欠乏不正解
  3. 3ビタミンB1.2.欠乏正解!
  4. 4ビタミンK 欠乏不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ビタミンA欠乏は夜盲症や皮膚粘膜障害の原因であり、貧血とは関連しない。脂溶性ビタミンであり造血に関与しない。
2. [誤り]ビタミンB6欠乏は鉄芽球性貧血の原因となるが、胃全摘後の大球性貧血の原因ではない。ビタミンB6はヘム合成に関与する。
3. [正解]胃全摘手術により胃壁細胞から分泌される内因子が欠如し、回腸末端でのビタミンB12の吸収が障害される。その結果、大球性正色素性貧血(巨赤芽球性貧血)をきたす。胃全摘後の典型的な合併症である。
4. [誤り]ビタミンK欠乏は凝固因子(II、VII、IX、X因子)の産生低下による出血傾向の原因であり、貧血の直接的原因ではない。
Key Points
ポイント
  • 胃全摘後はビタミンB12の吸収に必須の内因子が欠乏し、数年後に巨赤芽球性貧血を発症する。
  • ビタミンB12欠乏による貧血は大球性正色素性であり、ハンター舌炎や神経症状を伴う。
  • 重要用語: 内因子、ビタミンB12、巨赤芽球性貧血 を正確に理解しておくこと。
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