第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 963 ビタミンと欠乏症との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1ビタミンA ――― 巨赤芽球性貧血不正解
  2. 2ビタミンD ――― くる病正解!
  3. 3ビタミンE ――― 壊血病不正解
  4. 4ビタミンK ――― 夜盲症不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ビタミンA欠乏は夜盲症(暗順応障害)、角膜乾燥症、皮膚の角化異常などを来す。巨赤芽球性貧血はビタミンB12または葉酸の欠乏により生じる大球性正色素性貧血である。ビタミンAは視覚の暗順応や上皮細胞の分化に必要である。
2. [正解]ビタミンDはカルシウム・リンの腸管での吸収促進と骨形成に関与し、欠乏すると骨石灰化障害を来す。小児ではくる病(骨の成長障害、O脚、X脚、肋骨念珠など)、成人では骨軟化症(骨痛、病的骨折など)を生じる。ビタミンDは日光照射により皮膚でも産生される。
3. [誤り]ビタミンE欠乏は溶血性貧血や神経障害(深部腱反射低下、小脳失調など)を来す。壊血病はビタミンC(アスコルビン酸)欠乏により生じる疾患で、コラーゲン合成障害により出血傾向(皮下出血、歯肉出血)、創傷治癒遅延、骨形成不全などを来す。
4. [誤り]ビタミンK欠乏は凝固因子(第II、VII、IX、X因子)の産生障害により出血傾向を来す。新生児メレナ(新生児消化管出血)や抗凝固薬(ワルファリン)使用時の出血傾向の原因となる。夜盲症はビタミンA欠乏により生じる視覚障害である。
Key Points
ポイント
  • ビタミンDはカルシウム代謝に関与し、欠乏でくる病(小児)・骨軟化症(成人)を来す。
  • 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)と水溶性ビタミン(B群、C)の欠乏症を整理する。
  • ビタミンA→夜盲症、D→くる病・骨軟化症、E→溶血性貧血、K→出血傾向。
  • ビタミンB12・葉酸→巨赤芽球性貧血、C→壊血病、B1→脚気。
  • 重要用語: ビタミンD, くる病, 骨軟化症, カルシウム代謝, 巨赤芽球性貧血 を正確に理解しておくこと。
ビタミン分類欠乏症主な症状
ビタミンA脂溶性夜盲症暗順応障害、角膜乾燥症
ビタミンD脂溶性くる病(小児)、骨軟化症(成人)骨変形、骨痛、低Ca血症
ビタミンE脂溶性溶血性貧血、神経障害貧血、深部腱反射低下
ビタミンK脂溶性出血傾向皮下出血、消化管出血
ビタミンB12水溶性悪性貧血大球性貧血、神経障害
ビタミンC水溶性壊血病出血傾向、創傷治癒遅延
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