1. [誤り]再生不良性貧血は汎血球減少(赤血球・白血球・血小板の減少)を呈し、血小板減少による出血傾向(皮下出血、鼻出血、歯肉出血など)を伴う。本症例では出血傾向がないため再生不良性貧血は否定的である。
2. [正解]48歳女性で月経血量増加と労作時息切れ、眼瞼結膜蒼白の所見から、月経過多による慢性失血に伴う鉄欠乏性貧血が最も考えられる。月経過多は閉経前女性の鉄欠乏性貧血の最多原因であり、慢性的な鉄喪失によりヘモグロビン合成が低下し、組織への酸素供給不足から労作時息切れが生じる。出血傾向も黄疸もないことから他の貧血は否定的である。
3. [誤り]溶血性貧血では赤血球破壊により間接ビリルビンが増加し黄疸を伴う。また、脾腫もみられることが多い。本症例では黄疸がないため溶血性貧血は否定的である。
4. [誤り]悪性貧血はビタミンB12欠乏(内因子欠乏による吸収障害)による巨赤芽球性貧血で、月経過多とは関連しない。悪性貧血では神経症状(手足のしびれ、位置覚低下、振動覚低下)や萎縮性舌炎(ハンター舌炎)を伴うことが多い。