第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 954 血液疾患で誤っている組合せはどれか。
  1. 1鉄欠乏性貧血 ― スプーン様爪変形不正解
  2. 2悪性貧血 ― ビタミンB2 欠乏正解!
  3. 3再生不良性貧血 ― 末梢血汎血球減少不正解
  4. 4紫斑病 ― 血小板異常不正解
Explanation
解説
1. [誤り]鉄欠乏性貧血では鉄不足により爪が薄く脆くなり、スプーン様(匙状爪、さじじょうそう)に変形する。爪が反り返って中央が凹む特徴的な所見で、鉄欠乏性貧血に特異的な症状の一つである。鉄補充により改善する。
2. [正解]悪性貧血はビタミンB2欠乏ではなくビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血である。胃の内因子欠乏によりビタミンB12の回腸での吸収が障害され、核酸代謝障害を来す。ビタミンB2(リボフラビン)欠乏は口角炎・舌炎・脂漏性皮膚炎を来すが、貧血の原因とはならない。
3. [誤り]再生不良性貧血は骨髄の多能性造血幹細胞の障害により、末梢血で赤血球・白血球・血小板すべてが減少する汎血球減少を呈する。骨髄が低形成となり脂肪髄化するため、全ての血球系統の産生が低下する。
4. [誤り]紫斑病は血小板の量的異常(減少)や質的異常(機能障害)により出血傾向をきたす疾患群の総称である。特発性血小板減少性紫斑病では血小板に対する自己抗体により血小板が減少し、皮膚・粘膜の点状出血や斑状出血を生じる。
Key Points
ポイント
  • 悪性貧血の原因はビタミンB12欠乏であり、ビタミンB2欠乏ではない。
  • ビタミンB群の欠乏症を整理:B1(脚気)、B2(口角炎)、B6(鉄芽球性貧血)、B12(悪性貧血)、葉酸(巨赤芽球性貧血)。
  • 鉄欠乏性貧血の特異的症状にはスプーン状爪、舌炎、嚥下障害がある。
  • 汎血球減少を呈する再生不良性貧血は貧血・易感染性・出血傾向の3症状が揃う。
  • 重要用語: 悪性貧血, ビタミンB12, ビタミンB2, 匙状爪, 汎血球減少 を正確に理解しておくこと。
ビタミン欠乏症主な症状
ビタミンB1(チアミン)脚気、ウェルニッケ脳症末梢神経炎、心不全、眼球運動障害
ビタミンB2(リボフラビン)口角炎、舌炎口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎
ビタミンB6(ピリドキシン)鉄芽球性貧血貧血、末梢神経炎
ビタミンB12(コバラミン)悪性貧血大球性貧血、神経障害
葉酸巨赤芽球性貧血大球性貧血
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