第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 953 貧血の治療で誤っている組合せはどれか。
  1. 1悪性貧血 - ビタミンC正解!
  2. 2再生不良性貧血 - 骨髄移植不正解
  3. 3腎性貧血 - エリスロポイエチン不正解
  4. 4自己免疫性溶血性貧血 - 脾臓摘出術不正解
Explanation
解説
1. [正解]悪性貧血の治療はビタミンCではなくビタミンB12(メチルコバラミン、シアノコバラミン)の筋肉注射である。悪性貧血は胃の内因子欠乏によりビタミンB12の吸収が障害される巨赤芽球性貧血であるため、経口投与では吸収されないので筋注が必要である。ビタミンCは抗酸化作用を持つが貧血治療には無効である。
2. [誤り]重症再生不良性貧血では同種造血幹細胞移植(骨髄移植)が根治的治療法として行われる。特に若年者で適合するドナーがいる場合は第一選択となる。中等症・軽症例には免疫抑制療法(抗胸腺細胞グロブリン、シクロスポリンなど)が適応となる。
3. [誤り]腎性貧血は腎臓でのエリスロポイエチン産生低下が原因であるため、遺伝子組換えヒトエリスロポイエチン製剤の皮下注射または静注による補充療法が有効である。慢性腎臓病や透析患者の貧血治療に広く用いられる。
4. [誤り]自己免疫性溶血性貧血では副腎皮質ステロイド薬が第一選択であるが、ステロイド無効例や依存例には脾臓摘出術が適応となる。脾臓は抗体結合赤血球の破壊の場であるため、摘脾により溶血が軽減する。
Key Points
ポイント
  • 悪性貧血の治療はビタミンB12製剤の筋注であり、ビタミンCや葉酸ではない。
  • 各貧血の治療は原因に対応した特異的治療が基本である。
  • 鉄欠乏性貧血には鉄剤、葉酸欠乏には葉酸、腎性貧血にはエリスロポイエチンを投与する。
  • ビタミンCは鉄の吸収を促進する作用があり、鉄剤と併用されることがある。
  • 重要用語: 悪性貧血, ビタミンB12, 筋肉注射, エリスロポイエチン, 造血幹細胞移植 を正確に理解しておくこと。
貧血の種類治療法投与経路
鉄欠乏性貧血鉄剤経口(または静注)
悪性貧血ビタミンB12筋肉注射
葉酸欠乏性貧血葉酸経口(または注射)
腎性貧血エリスロポイエチン皮下注射または静注
再生不良性貧血造血幹細胞移植、免疫抑制療法
自己免疫性溶血性貧血副腎皮質ステロイド、脾摘経口または静注
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