第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
1 / 3
Question
問題 949 鉄欠乏性貧血の症状で適切でないのはどれか。
  1. 1顔面蒼白不正解
  2. 2易疲労感不正解
  3. 3徐脈正解!
  4. 4息切れ不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ヘモグロビン減少により血液の赤色が薄くなり、皮膚・粘膜が蒼白となる。特に眼瞼結膜の蒼白は貧血の診察で重要な所見である。顔色不良として患者自身や家族が気づくこともある。
2. [誤り]組織への酸素供給低下により全身倦怠感・易疲労感が出現する。日常生活動作での疲れやすさ、階段昇降時の疲労感増強などとして自覚される。貧血が高度になるほど易疲労感は顕著となる。
3. [正解]鉄欠乏性貧血では酸素運搬能が低下するため、心臓は心拍出量を増やして全身への酸素供給を代償しようとする。その結果、頻脈(動悸)が出現する。徐脈ではなく頻脈が正しい症状である。安静時でも心拍数が増加し、軽労作で著明な頻脈となる。
4. [誤り]酸素運搬能低下を呼吸数増加で代償しようとして息切れが出現する。特に労作時に顕著で、階段昇降や歩行時に呼吸困難を訴える。重症例では安静時にも息切れを感じることがある。
Key Points
ポイント
  • 鉄欠乏性貧血の循環器症状は徐脈ではなく頻脈(動悸)である。
  • 貧血による代償機転として心拍数増加・呼吸数増加が起こる。
  • 顔面蒼白・易疲労感・息切れ・動悸はいずれもヘモグロビン減少による組織の酸素不足に起因する。
  • 鉄欠乏性貧血に特有の症状として、スプーン状爪・舌炎・嚥下障害(プランマー・ビンソン症候群)もある。
  • 重要用語: 鉄欠乏性貧血, 頻脈, 顔面蒼白, 易疲労感, 息切れ を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶