第10章 血液・造血器疾患 / A. 赤血球疾患
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Question
問題 948 血小板が減少する貧血はどれか。
  1. 1鉄欠乏性貧血不正解
  2. 2悪性貧血不正解
  3. 3再生不良性貧血正解!
  4. 4溶血性貧血不正解
Explanation
解説
1. [誤り]鉄欠乏性貧血は鉄不足による赤血球産生障害であり、血小板は正常か反応性にやや増加することがある。鉄が欠乏するとヘモグロビン合成が障害され小球性低色素性貧血を呈するが、血小板産生系は正常に機能しているため血小板数は保たれる。
2. [誤り]悪性貧血はビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血であり、主に赤血球系の成熟障害を来す。重症例では無効造血により白血球や血小板にも影響が及ぶことがあるが、再生不良性貧血のような顕著な汎血球減少は呈さない。好中球の核過分葉が特徴的である。
3. [正解]再生不良性貧血は骨髄の多能性造血幹細胞の障害により汎血球減少(赤血球・白血球・血小板すべてが減少)を来す疾患である。骨髄が低形成となり脂肪髄化するため、赤血球だけでなく白血球・血小板も著明に減少する。したがって貧血とともに血小板減少による出血傾向、白血球減少による易感染性を呈する。
4. [誤り]溶血性貧血は赤血球の破壊亢進(寿命短縮)が原因であり、骨髄での造血は代償性に亢進するため血小板産生は通常影響を受けない。むしろ骨髄が刺激されて網赤血球が増加し、血小板も正常~やや増加することがある。
Key Points
ポイント
  • 汎血球減少を来す代表的疾患は再生不良性貧血である。
  • 再生不良性貧血では骨髄の造血幹細胞が障害されるため、全ての血球系統が減少する。
  • 鉄欠乏性貧血・悪性貧血・溶血性貧血は主に赤血球系の異常であり、血小板は正常である。
  • 汎血球減少の他の原因には急性白血病、骨髄異形成症候群、骨髄線維症などがある。
  • 重要用語: 再生不良性貧血, 汎血球減少, 造血幹細胞障害, 血小板減少, 脂肪髄 を正確に理解しておくこと。
貧血の種類赤血球白血球血小板骨髄所見
鉄欠乏性貧血減少(小球性)正常正常~増加赤芽球正常~増加
悪性貧血減少(大球性)正常~減少正常~減少巨赤芽球
再生不良性貧血減少減少減少低形成、脂肪髄
溶血性貧血減少正常正常赤芽球過形成
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