1. [誤り]パーキンソン病では下痢ではなく便秘がよくみられる。腸管の自律神経障害により腸管蠕動運動が低下し、便秘が高頻度に合併する。便秘はパーキンソン病の非運動症状の中でも最も早期から出現する症状の一つであり、運動症状の発症前から認められることがある。
2. [誤り]パーキンソン病では発汗低下よりもむしろ発汗異常(特に多汗)がみられることが多い。自律神経障害の一つとして発汗調節が障害され、顔面や体幹の脂漏(脂漏性顔貌)とともに過剰な発汗が認められることがある。
3. [誤り]パーキンソン病では唾液減少ではなく流涎(唾液が口からあふれ出る)がよくみられる。これは唾液の分泌量自体が増加しているのではなく、嚥下機能の低下により唾液を適切に飲み込むことができず、口腔内に貯留して流出するためである。
4. [正解]起立性低血圧はパーキンソン病でよくみられる自律神経症状である。中枢および末梢の自律神経系の障害により、起立時の圧受容体反射が障害され、血圧が低下してめまい、立ちくらみ、失神が出現する。転倒のリスクを高めるため、段階的な起立動作や水分・塩分の適切な摂取指導が重要である。