1. [誤り]閉塞性睡眠時無呼吸症候群は低血圧ではなく高血圧の原因となる。睡眠中の繰り返す無呼吸により低酸素血症が生じ、交感神経が亢進して血圧が上昇する。二次性高血圧の原因疾患としても重要であり、治療抵抗性高血圧の患者では本症の合併を疑う必要がある。
2. [誤り]閉塞性睡眠時無呼吸症候群は痩せている人ではなく肥満者に多い。肥満により上気道周囲(咽頭や軟口蓋周囲)の脂肪が増加し、仰臥位での睡眠時に上気道が閉塞しやすくなる。BMIが高いほど発症リスクが上昇するが、顎が小さい人(小顎症)では痩せていても発症することがある。
3. [誤り]閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療はCPAP(持続陽圧呼吸療法:Continuous Positive Airway Pressure)が第一選択であり、在宅酸素療法(HOT)ではない。CPAPは鼻マスクを装着して持続的に陽圧をかけることで上気道の閉塞を防ぐ治療法である。
4. [正解]閉塞性睡眠時無呼吸症候群は日中の過度の眠気(excessive daytime sleepiness)を引き起こし、居眠り運転による交通事故の原因となる。睡眠中に繰り返す無呼吸と覚醒反応により睡眠の質が著しく低下するため、日中の眠気が強くなる。交通事故のリスクは健常者の数倍に上昇するとされている。