1. [正解]脳卒中の急性期は病態が不安定な時期であり、神経症状の増悪(麻痺の進行、意識レベルの低下など)がある場合には、動作を伴う訓練(離床、歩行訓練など)は行わない。離床や運動は脳血流の変動を招く可能性があり、症状増悪時にはリスクが高い。バイタルサインと神経症状の慎重なモニタリングのもと、病態が安定してから段階的にリハビリテーションを進める。
2. [誤り]脳卒中急性期は長期臥床による廃用症候群の一つとして起立性低血圧が生じやすく、離床の際には血圧変動に対する十分な配慮が必要である。段階的な離床(ギャッジアップ→端座位→立位→歩行)を行い、各段階で血圧をモニタリングしながら進める。
3. [誤り]脳卒中の急性期〜回復期において、長下肢装具(KAFO)を用いた歩行訓練は実施されることがある。重度の下肢麻痺がある患者では、長下肢装具により膝関節の安定性を確保して早期から歩行訓練を行うことで、歩行能力の回復が促進される。
4. [誤り]脳卒中急性期においてベッド上でのポジショニング(体位管理)は非常に重要である。適切な肢位保持により、関節拘縮の予防、褥瘡の予防、肩関節亜脱臼の予防、痙性の抑制などを図る。麻痺側の肩・手関節の良肢位保持は特に重要である。