1. [誤り]高血圧は妊娠中毒症(現在の妊娠高血圧症候群)の三大徴候の中で最も重要な徴候であり、診断の必須条件である。妊娠20週以降に収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上が認められる場合に該当する。
2. [誤り]浮腫は妊娠中毒症の三大徴候の一つである。血管内皮の障害による血管透過性の亢進と、ナトリウム・水分の貯留により全身性の浮腫が出現する。下肢だけでなく顔面や手指の浮腫が出現する場合は特に注意が必要である。
3. [誤り]蛋白尿は妊娠中毒症の三大徴候の一つである。腎臓の糸球体の障害により蛋白が尿中に漏出し、300mg/日以上の蛋白尿が認められる場合に有意とされる。高血圧に蛋白尿が加わると妊娠高血圧腎症と診断される。
4. [正解]貧血は妊娠中に起こりうる合併症(鉄欠乏性貧血など)であるが、妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)の三大徴候には含まれない。三大徴候は高血圧・浮腫・蛋白尿であり、貧血は妊娠中毒症の定義的な徴候ではない。