1. [誤り]カロリー制限は肥満を伴う高血圧患者において体重管理のために重要であるが、ナトリウム(食塩)制限ほど直接的な血圧降下効果はない。適正体重の維持(BMI 22を目標)は高血圧管理の一環であるが、最も控えるべき栄養素はナトリウムである。
2. [正解]ナトリウム(食塩)の過剰摂取は体内の水分貯留を促進し循環血液量を増加させるため、血圧を直接的に上昇させる。減塩は本態性高血圧症の食事療法において最も重要な項目であり、高血圧治療ガイドラインでは1日7g以下(理想的には6g未満)の塩分制限が推奨されている。遺伝的に腎臓でのナトリウム排出能が低下している人は特に食塩感受性が高い。
3. [誤り]アルコールの過剰摂取は血圧上昇の原因となるため制限が必要であるが(1日1合前後が目安)、食塩制限ほど高血圧管理において重要性は高くない。少量の飲酒はHDLコレステロールを増加させるという報告もあるが、過剰摂取は避けるべきである。
4. [誤り]カルシウムは控える必要はなく、むしろ適切な摂取が血圧低下に寄与するとされている。カルシウム不足は血圧上昇の一因とされ、乳製品や小魚などからの適切なカルシウム摂取が推奨される。