1. [正解]起立性低血圧は自律神経障害の代表的な症状である。正常では起立時に交感神経が反射的に活性化され、末梢血管の収縮と心拍数の増加により血圧が維持される。自律神経障害ではこの圧受容体反射が障害されるため、起立時に血圧が低下し、立ちくらみ、めまい、失神が出現する。糖尿病性自律神経障害やパーキンソン病でもみられる。
2. [誤り]不随意運動は錐体外路系(大脳基底核)の障害による症状である。パーキンソン病の安静時振戦、ハンチントン病の舞踏運動、アテトーゼなどが代表的であり、自律神経障害の症状ではなく体性運動神経系の異常に分類される。
3. [誤り]けいれんは大脳皮質の異常な電気的興奮による症状であり、てんかん発作などでみられる。中枢神経系の異常興奮に由来するものであり、自律神経障害の症状ではない。
4. [誤り]知覚障害は末梢神経、脊髄後索、脳幹、大脳の感覚伝導路の障害による症状であり、体性感覚神経系の異常に分類される。しびれ、疼痛、感覚鈍麻などが含まれるが、これらは自律神経障害ではなく体性神経の障害による症状である。