1. [誤り]膀胱炎は頻尿、排尿痛、残尿感が三主徴であり、下腹部の不快感は生じうるが、側腹部の発作的な激痛(仙痛)は通常みられない。血尿を伴うこともあるが、仙痛を伴う点で膀胱炎よりも尿路結石症が考えられる。
2. [誤り]急性腎炎(急性糸球体腎炎)は血尿、蛋白尿、浮腫、高血圧を主症状とする。血尿はみられるが、発作的な側腹部の仙痛は急性腎炎の特徴的症状ではない。先行するA群溶血性連鎖球菌感染(咽頭炎など)の既往が診断の手がかりとなる。
3. [正解]尿路結石症では、結石が腎盂から尿管を移動する際に尿管の攣縮と閉塞を引き起こし、側腹部に発作的な激痛(腎疝痛/仙痛)が出現する。痛みは側腹部から下腹部、鼠径部に放散することが多い。同時に結石が尿路粘膜を傷つけることで血尿がみられる。この「側腹部の仙痛+血尿」の組合せは尿路結石症に特徴的な所見である。
4. [誤り]膀胱腫瘍は無症候性の肉眼的血尿が最も特徴的な初発症状であり、痛みを伴わないことが多い。側腹部の仙痛は膀胱腫瘍の典型的症状ではなく、本症例の所見とは合致しない。