1. [誤り]高血圧は原因不明の本態性高血圧(高血圧の約90〜95%)と、原因疾患が明らかな二次性(症候性)高血圧に分類される。二次性高血圧の原因には腎疾患(慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症)、内分泌疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫)、血管病変(大動脈縮窄症)などがある。
2. [正解]本態性高血圧には遺伝的素因が関与しており、「非遺伝性」は誤りである。遺伝的要因の関与は30〜60%程度とされ、両親とも高血圧であれば子供が高血圧になる確率は約50%とされている。本態性高血圧は遺伝的素因に環境因子(食塩過剰摂取、肥満、ストレスなど)が加わって発症する多因子疾患である。
3. [誤り]食塩(ナトリウム)の過剰摂取は体内の水分貯留を促進し循環血液量を増加させるため、血圧が上昇する。高血圧の治療では塩分制限(1日7g以下)が重要な生活指導項目であり、食塩摂取は高血圧を悪化させる主要な因子である。
4. [誤り]高血圧は血管壁への持続的な圧負荷により全身の細動脈硬化や大血管の粥状動脈硬化を促進・増悪させる主要な危険因子である。高血圧は脳出血、脳梗塞、虚血性心疾患などの心血管系疾患のリスクを高める。