第09章 循環器疾患 / C. 動脈疾患
1 / 3
Question
問題 916 血圧が高くなる原因として誤っているのはどれか。
  1. 1動脈硬化不正解
  2. 2大動脈性伸展性増加正解!
  3. 3血液量増加不正解
  4. 4血液粘性増加不正解
Explanation
解説
1. [誤り]動脈硬化により血管壁の弾性が失われ、血管内腔が狭窄すると末梢血管抵抗が増加し、血圧が上昇する。動脈硬化は高血圧の重要な原因であり、高血圧自体が動脈硬化を促進するという悪循環を形成する。
2. [正解]大動脈の伸展性が増加するということは血管壁が柔軟になることを意味し、心臓が拍出した血液を弾性的に受け止める能力が高まるため、血圧は低下する方向に作用する。血圧を上昇させるのは大動脈の伸展性の「低下」(硬化)であり、「増加」ではない。動脈硬化では大動脈の伸展性が低下し、収縮期血圧が上昇する。
3. [誤り]血液量(循環血液量)の増加は心臓への静脈還流量を増加させ、心拍出量の増加につながるため血圧が上昇する。腎不全による体液貯留や、原発性アルドステロン症によるナトリウム・水分貯留は血液量増加を介して血圧を上昇させる。
4. [誤り]血液粘性(粘稠度)の増加は血液の流れに対する抵抗を増大させ、末梢血管抵抗が上昇するため血圧が上昇する。多血症や脱水などが血液粘性の増加の原因となる。
Key Points
ポイント
  • 血圧=心拍出量×末梢血管抵抗であり、いずれかの増加が血圧上昇の原因となる。大動脈の伸展性増加は血管の柔軟性向上であり、血圧上昇ではなく低下に作用する。
  • 高齢者の収縮期高血圧は動脈硬化による大動脈伸展性の低下が主因である。
  • 重要用語: 血圧, 心拍出量, 末梢血管抵抗, 動脈硬化, 大動脈伸展性 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶