第09章 循環器疾患 / C. 動脈疾患
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Question
問題 915 腰部脊柱管狭窄症について適切でない記述はどれか。
  1. 1高齢者に多い。不正解
  2. 2間欠跛行が特徴である。不正解
  3. 3下肢症状は両側に認めることが多い。不正解
  4. 4足背動脈の拍動は消失する。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]腰部脊柱管狭窄症は加齢に伴う椎体や椎間関節の変性、黄色靭帯の肥厚などにより脊柱管が狭窄する疾患であり、高齢者に多い。60歳以上で有病率が急増し、高齢社会において頻度の高い疾患である。
2. [誤り]間欠跛行(神経性間欠跛行)は腰部脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状である。歩行により下肢の痛みやしびれが増強し、休息(特に前屈位)で軽減するのが特徴である。自転車走行では前屈位のため症状が出にくいという点が神経性間欠跛行の特徴的な所見である。
3. [誤り]脊柱管の狭窄は中心部で起こることが多く、馬尾神経が圧迫されるため、両側の下肢に症状(痛み、しびれ、脱力)が出現することが多い。会陰部の感覚障害や膀胱直腸障害を伴うこともある(馬尾症候群)。
4. [正解]腰部脊柱管狭窄症は神経の圧迫による疾患であり、動脈の血流は障害されないため足背動脈の拍動は正常に保たれる。足背動脈拍動の消失・減弱は閉塞性動脈硬化症(ASO)でみられる所見であり、腰部脊柱管狭窄症とASOの鑑別に重要な所見である。
Key Points
ポイント
  • 間欠跛行の鑑別:神経性(腰部脊柱管狭窄症)と血管性(ASO)がある。足背動脈の拍動が保たれていれば神経性、消失・減弱していれば血管性と鑑別できる。
  • 神経性間欠跛行は前屈位で改善、血管性間欠跛行は立位安静で改善するという違いがある。
  • 重要用語: 腰部脊柱管狭窄症, 神経性間欠跛行, 足背動脈, 閉塞性動脈硬化症, 馬尾症候群 を正確に理解しておくこと。
鑑別点神経性間欠跛行(脊柱管狭窄症)血管性間欠跛行(ASO)
足背動脈拍動正常消失・減弱
改善姿勢前屈位立位安静
自転車走行症状出にくい症状出る
ABI正常低下
好発年齢高齢者高齢者
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