1. [誤り]静脈弁の不全は下肢静脈瘤の根本的な原因である。下肢の表在静脈の弁が機能不全に陥ると、重力により血液が逆流し、静脈内に血液がうっ滞して静脈瘤が形成される。長時間の立位、妊娠、肥満などが弁不全の誘因となる。
2. [誤り]静脈の蛇行・拡張は下肢静脈瘤の最も特徴的な外観所見である。静脈弁不全により静脈内圧が上昇し、静脈壁が伸展・拡張して蛇行した青紫色の怒張した血管として皮下に視認される。
3. [正解]間欠跛行は閉塞性動脈硬化症(ASO)やバージャー病(閉塞性血栓血管炎)など、動脈閉塞性疾患の症状であり、下肢静脈瘤ではみられない。間欠跛行は歩行時に下肢筋の虚血性疼痛が出現し、休息で軽快するという動脈血流障害の症状である。下肢静脈瘤は静脈疾患であり、動脈血流は正常に保たれるため間欠跛行は生じない。
4. [誤り]下肢静脈瘤では慢性的な静脈うっ滞により皮膚への栄養供給が障害され、皮膚の色素沈着、湿疹様変化、さらには難治性のうっ滞性潰瘍(静脈性潰瘍)を形成することがある。特に内果周囲が好発部位である。