第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 909 労作性狭心症と急性心筋塞で、最も違いが明確なのはどれか。
  1. 1胸痛の持続時間正解!
  2. 2呼吸困難の程度不正解
  3. 3放散痛の部位不正解
  4. 4症状出現の時刻不正解
Explanation
解説
1. [正解]労作性狭心症の胸痛は一過性の心筋虚血によるもので、安静やニトログリセリン舌下投与で数分から15分程度で消失する。一方、急性心筋梗塞では冠動脈の完全閉塞により心筋壊死が生じるため、胸痛は30分以上持続し、ニトログリセリンでは改善しない。この胸痛持続時間の差が両者を鑑別する最も明確な指標である。
2. [誤り]呼吸困難は両者ともに出現しうる症状であるが、その程度の違いのみでは明確な鑑別は困難である。心筋梗塞のほうが重症で呼吸困難の程度が強いことが多いが、個人差が大きく、鑑別の決定打とはならない。
3. [誤り]放散痛の部位は両疾患ともに左肩、左腕、顎、背部に出現しうるため、放散痛の部位の違いでは両者を明確に鑑別することはできない。放散痛の出現パターンは共通しており、鑑別に有用な指標ではない。
4. [誤り]症状出現の時刻は両者を鑑別する明確な指標とはならない。労作性狭心症は労作時(朝の急いでいるときなど)に出現しやすいが、心筋梗塞は午前6時から正午に発症が多いものの、時刻を問わず発症しうるため、時刻のみでの鑑別は困難である。
Key Points
ポイント
  • 狭心症と心筋梗塞の最大の鑑別点は胸痛の持続時間である。狭心症は数分〜15分、心筋梗塞は30分以上。
  • ニトログリセリンの効果も重要な鑑別点:狭心症では有効、心筋梗塞では無効。
  • 重要用語: 胸痛持続時間, ニトログリセリン, 労作性狭心症, 急性心筋梗塞, 急性冠症候群 を正確に理解しておくこと。
鑑別点労作性狭心症急性心筋梗塞
胸痛持続時間数分〜15分30分以上
ニトログリセリン有効無効
心筋壊死なしあり
心電図ST低下(発作時)ST上昇→異常Q波
トロポニンT上昇なし上昇
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