第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 908 狭心症について正しいのはどれか。
  1. 1安静時には発症しない。不正解
  2. 2心筋梗塞には移行しない。不正解
  3. 3喫煙は危険因子である。正解!
  4. 4ニトログリセリンは無効である。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]異型狭心症(冠攣縮性狭心症)は冠動脈の攣縮により安静時(特に夜間から明け方)に発症する。また、安静狭心症は冠動脈の95%以上の高度狭窄により安静時でも心筋虚血が生じる病態である。「安静時に発症しない」は誤りである。
2. [誤り]不安定狭心症は急性冠症候群に含まれ、心筋梗塞に移行するリスクが高い病態である。脂質性プラークの破裂と血栓形成が進行すれば冠動脈が完全閉塞し、心筋梗塞に至る。特に最初の狭心症出現後1ヵ月以内や、発作の頻度・強度が増している場合は危険が高い。
3. [正解]喫煙は狭心症を含む虚血性心疾患の重要な危険因子である。喫煙により血管内皮が傷害され動脈硬化が促進されるほか、ニコチンによる冠動脈収縮、一酸化炭素による酸素運搬能の低下、血小板凝集の亢進による血栓形成の促進など、多面的に冠動脈疾患のリスクを高める。禁煙は最も効果的な予防策の一つである。
4. [誤り]ニトログリセリンは狭心症発作時の治療として最も重要な薬剤であり、舌下投与またはスプレー噴射で冠動脈を拡張し、静脈系を拡張させて心臓への前負荷を軽減することで速やかに症状を改善する。「無効」は心筋梗塞に対する記述であり、狭心症にはニトログリセリンは有効である。
Key Points
ポイント
  • 虚血性心疾患の危険因子:加齢、高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、ストレス、高尿酸血症など。喫煙は最も修正可能な危険因子であり、禁煙の効果は大きい。
  • 狭心症に関する誤りやすい3つの記述を正す:安静時にも発症する、心筋梗塞に移行しうる、ニトログリセリンは有効である。
  • 重要用語: 喫煙, 危険因子, 動脈硬化, ニトログリセリン, 不安定狭心症 を正確に理解しておくこと。
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