1. [誤り]悪性腫瘍が腰椎や仙椎に骨転移すると、神経根を圧迫・浸潤し、坐骨神経痛をきたすことがある。特に前立腺癌や肺癌、乳癌などの脊椎転移では、腰仙部の神経根症状として坐骨神経痛を呈する場合がある。
2. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアは坐骨神経痛の最も多い原因である。特にL4/5やL5/S1レベルでの椎間板突出により神経根が圧迫され、下肢の放散痛(坐骨神経痛)が出現する。下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)が陽性となる。
3. [誤り]帯状疱疹が腰仙部のデルマトーム(皮膚分節)に発症すると、坐骨神経の走行に沿った神経痛を呈することがある。帯状疱疹は知覚神経節に潜伏した水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症する。
4. [正解]閉塞性動脈硬化症(ASO)は下肢動脈の粥状動脈硬化による狭窄・閉塞で血行障害をきたす疾患であり、間欠跛行が主症状である。間欠跛行は歩行時の下肢筋の虚血性疼痛であり、神経根刺激による坐骨神経痛とは病態が根本的に異なる。ASOの痛みは血管性の虚血性疼痛であり、坐骨神経痛はきたしにくい。