第09章 循環器疾患 / C. 動脈疾患
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Question
問題 910 坐骨神経痛をきたしにくい疾患はどれか。
  1. 1悪性腫瘍の骨転移不正解
  2. 2腰椎椎間板ヘルニア不正解
  3. 3帯状疱疹不正解
  4. 4閉塞性動脈硬化症正解!
Explanation
解説
1. [誤り]悪性腫瘍が腰椎や仙椎に骨転移すると、神経根を圧迫・浸潤し、坐骨神経痛をきたすことがある。特に前立腺癌や肺癌、乳癌などの脊椎転移では、腰仙部の神経根症状として坐骨神経痛を呈する場合がある。
2. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアは坐骨神経痛の最も多い原因である。特にL4/5やL5/S1レベルでの椎間板突出により神経根が圧迫され、下肢の放散痛(坐骨神経痛)が出現する。下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)が陽性となる。
3. [誤り]帯状疱疹が腰仙部のデルマトーム(皮膚分節)に発症すると、坐骨神経の走行に沿った神経痛を呈することがある。帯状疱疹は知覚神経節に潜伏した水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症する。
4. [正解]閉塞性動脈硬化症(ASO)は下肢動脈の粥状動脈硬化による狭窄・閉塞で血行障害をきたす疾患であり、間欠跛行が主症状である。間欠跛行は歩行時の下肢筋の虚血性疼痛であり、神経根刺激による坐骨神経痛とは病態が根本的に異なる。ASOの痛みは血管性の虚血性疼痛であり、坐骨神経痛はきたしにくい。
Key Points
ポイント
  • 坐骨神経痛は神経根の圧迫や炎症が原因であり、血管性の虚血とは機序が異なる。閉塞性動脈硬化症の間欠跛行と坐骨神経痛を混同しないこと。
  • 間欠跛行の鑑別:血管性(ASO)と神経性(腰部脊柱管狭窄症)がある。ASOでは足背動脈の触知減弱、ABI低下がみられる。
  • 重要用語: 閉塞性動脈硬化症, 間欠跛行, 坐骨神経痛, 腰椎椎間板ヘルニア, 血行障害 を正確に理解しておくこと。
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