第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 907 虚血性心疾患について正しいのはどれか。
  1. 1労作性狭心症は冠動脈攣縮で起こる。不正解
  2. 2不安定狭心症は心筋梗塞に移行しない。不正解
  3. 3心筋梗塞は致死的不整脈を起こす。正解!
  4. 4禁煙は治療としての効果は乏しい。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]労作性狭心症は冠動脈の器質的狭窄(動脈硬化による血管内腔の狭小化)により、労作時に心筋酸素需要が増大した際に酸素供給が追いつかず発症する。冠動脈攣縮(スパズム)により起こるのは異型狭心症(冠攣縮性狭心症)であり、労作性狭心症とは機序が異なる。
2. [誤り]不安定狭心症は急性冠症候群に含まれる病態であり、心筋梗塞に移行するリスクが極めて高い。脂質性プラークの破裂と血栓形成が進行すれば冠動脈の完全閉塞に至り、心筋梗塞を発症する。「移行しない」は明らかな誤りである。
3. [正解]心筋梗塞では心筋壊死により致死的不整脈(心室細動、心室頻拍など)を合併することがあり、急性期の主な死因となる。発症後30〜40%の患者が心室細動により1時間以内に死亡しており、特に発症後数時間以内が最も危険な時期である。CCU(冠動脈疾患集中治療室)での不整脈モニタリングが不可欠である。
4. [誤り]喫煙は虚血性心疾患の重要な危険因子であり、血管内皮傷害・動脈硬化の促進・冠動脈攣縮の誘発など多面的に冠動脈疾患のリスクを高める。禁煙は心血管イベントのリスクを大幅に低下させる極めて有効な治療法・予防法であり、「効果は乏しい」は誤りである。
Key Points
ポイント
  • 心筋梗塞急性期の致死的不整脈(心室細動)は最大の死因であり、早期のCCU入院と不整脈モニタリングが救命に直結する。
  • 労作性狭心症=器質的狭窄、異型狭心症=冠攣縮という機序の違いを明確に区別する。
  • 重要用語: 致死的不整脈, 心室細動, CCU, 不安定狭心症, 禁煙 を正確に理解しておくこと。
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