1. [誤り]異型狭心症(冠攣縮性狭心症)は冠動脈の攣縮により夜中から明け方にかけての安静時に起こりやすい。日中に起こりやすいのではなく、夜間〜早朝の安静時が好発時間帯である。心電図ではST上昇がみられるのが特徴。
2. [誤り]大動脈壁の内膜に生じた亀裂から中膜内に血液が流入するのは大動脈解離の病態であり、狭心症の病態とは全く異なる。狭心症は冠動脈の動脈硬化による狭窄や冠攣縮により、心筋への酸素供給が不足して胸痛(狭心痛)が生じる疾患である。
3. [正解]狭心症は一過性の心筋虚血であり、心筋壊死には至らない。そのため、発作がない時(非発作時)の心エコー検査では心臓の壁運動は正常である。心エコーで心臓の無動や運動低下を認める場合は、心筋壊死が生じた心筋梗塞を疑うべきである。
4. [誤り]狭心症の発作時の治療にはニトログリセリンの舌下投与またはスプレー噴射が用いられる。抗血小板薬(アスピリン)は狭心症の再発予防のための長期的な内服薬として用いるが、発作時の即効的な治療薬としては使用しない。