第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 906 狭心症について正しいのはどれか。
  1. 1異型狭心症は日中に起こりやすい。不正解
  2. 2狭心痛は大動脈壁の内膜に生じた亀裂に血液が流入することで生じる。不正解
  3. 3心エコー検査で心臓の動きは正常である。正解!
  4. 4発作時の治療に抗血小板薬が用いられる。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]異型狭心症(冠攣縮性狭心症)は冠動脈の攣縮により夜中から明け方にかけての安静時に起こりやすい。日中に起こりやすいのではなく、夜間〜早朝の安静時が好発時間帯である。心電図ではST上昇がみられるのが特徴。
2. [誤り]大動脈壁の内膜に生じた亀裂から中膜内に血液が流入するのは大動脈解離の病態であり、狭心症の病態とは全く異なる。狭心症は冠動脈の動脈硬化による狭窄や冠攣縮により、心筋への酸素供給が不足して胸痛(狭心痛)が生じる疾患である。
3. [正解]狭心症は一過性の心筋虚血であり、心筋壊死には至らない。そのため、発作がない時(非発作時)の心エコー検査では心臓の壁運動は正常である。心エコーで心臓の無動や運動低下を認める場合は、心筋壊死が生じた心筋梗塞を疑うべきである。
4. [誤り]狭心症の発作時の治療にはニトログリセリンの舌下投与またはスプレー噴射が用いられる。抗血小板薬(アスピリン)は狭心症の再発予防のための長期的な内服薬として用いるが、発作時の即効的な治療薬としては使用しない。
Key Points
ポイント
  • 狭心症では心筋壊死がないため心エコーでの壁運動は正常。壁運動異常があれば心筋梗塞を疑う。この鑑別は重要。
  • 狭心症の発作時治療はニトログリセリン(即効性)、予防治療は抗血小板薬・β遮断薬・カルシウム拮抗薬(持続的内服)。発作時と予防を混同しないこと。
  • 重要用語: 心エコー, 壁運動, ニトログリセリン, 抗血小板薬, 異型狭心症 を正確に理解しておくこと。
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