1. [誤り]赤血球数は貧血や多血症の評価に用いる血液学的検査項目であり、心筋梗塞の診断には直接関係がない。心筋梗塞で変動する血液検査項目は白血球数(増加)やCRP(上昇)などの炎症マーカー、および心筋逸脱酵素である。
2. [誤り]コリンエステラーゼ(ChE)は肝臓で産生される酵素であり、肝臓のタンパク質合成能の指標として用いられる。肝硬変や重症肝炎で低下する。心筋梗塞の診断とは無関係の検査項目である。
3. [正解]心筋トロポニンT(cTnT)は急性心筋梗塞の診断において最も有用性が高い検査項目である。心筋に高い特異性を持ち、発症後3〜12時間で上昇し始め、約2週間にわたり高値が持続するため、急性期から亜急性期まで幅広い診断ウインドウを有する。感度・特異度ともに優れており、現在の急性心筋梗塞診断のゴールドスタンダードとされている。
4. [誤り]ALP(アルカリホスファターゼ)は肝胆道系疾患(胆汁うっ滞)や骨疾患(骨折、骨腫瘍、副甲状腺機能亢進症など)で上昇する酵素であり、心筋梗塞の診断には適さない検査項目である。