第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 903 心筋梗塞の心電図変化で誤っているのはどれか。
  1. 1ST上昇不正解
  2. 2異常Q波不正解
  3. 3冠性T波不正解
  4. 4PQ時間短縮正解!
Explanation
解説
1. [誤り]この記述は正しい。ST上昇は急性心筋梗塞の超急性期から急性期にみられる重要な心電図所見である。梗塞部位に対応する誘導でST部分が上昇し、心筋の貫壁性虚血・壊死を反映する。ST上昇は経時的に改善するが、その後に異常Q波やT波変化が出現する。
2. [誤り]この記述は正しい。異常Q波は心筋壊死(特に貫壁性梗塞)を反映する心電図所見であり、壊死部位に対応する誘導に出現する。電気的に活動しなくなった壊死心筋に向かう興奮がなくなるため、反対側からの電気的活動が優位となりQ波として記録される。異常Q波は梗塞治癒後も残存することが多い。
3. [誤り]この記述は正しい。冠性T波は左右対称の深い陰性T波であり、心筋虚血・梗塞を反映する所見である。急性心筋梗塞ではST上昇に続いてT波陰性化が出現し、最終的に冠性T波として残存する。亜急性期以降にみられる特徴的な所見である。
4. [正解]**正しい(誤った記述)。** PQ時間(PR間隔)の短縮は心筋梗塞の心電図変化ではない。PQ時間の短縮はWPW症候群(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群)にみられる所見であり、心房から心室へ正常伝導路以外の副伝導路(ケント束)を通じて興奮が早く伝わるために生じる。心筋梗塞とは全く異なる病態である。
Key Points
ポイント
  • 心筋梗塞の心電図変化の3徴は「ST上昇・異常Q波・冠性T波」であり、この3つを正確に覚えること。経時的にはST上昇→T波陰性化→異常Q波→冠性T波の順で変化する。
  • PQ時間短縮+デルタ波はWPW症候群の所見であり、心筋梗塞とは全く異なる病態。混同しないこと。
  • 重要用語: ST上昇, 異常Q波, 冠性T波, PQ時間短縮, WPW症候群 を正確に理解しておくこと。
心電図変化心筋梗塞との関連出現時期・対応疾患
ST上昇あり超急性期〜急性期
異常Q波あり急性期〜(残存)
冠性T波あり亜急性期〜(残存)
PQ時間短縮なしWPW症候群の所見
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