第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 893 狭心症について誤っている記述はどれか。
  1. 1主に冠状動脈硬化による。不正解
  2. 2発作は安静時にも起こる。不正解
  3. 3ニトログリセリンが有効である。不正解
  4. 4発作は数時間続く。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]この記述は正しい。狭心症の最も多い原因は冠状動脈の粥状動脈硬化であり、脂質を含む粥腫(アテローム)が内膜に蓄積し、血管内腔が狭窄して心筋への酸素供給が不足することで発症する。危険因子として加齢、高脂血症、高血圧、糖尿病、喫煙などがある。
2. [誤り]この記述は正しい。狭心症には安静時にも発作が起こるタイプがある。冠動脈の95%以上の高度狭窄では安静時にも狭心痛が出現する(安静狭心症)。また、冠血管の攣縮による異型狭心症では夜中から明け方にかけての安静時に胸痛が出現する。
3. [誤り]この記述は正しい。ニトログリセリンは血管平滑筋を弛緩させて冠動脈を拡張し、また静脈系を拡張させることで心臓への前負荷を軽減する。狭心症発作時に舌下投与またはスプレー噴射することで速やかに症状を改善する有効な薬剤である。
4. [正解]**正しい(誤った記述)。** 狭心症の発作は通常数分から15分程度で消失し、安静やニトログリセリン舌下で速やかに軽快する。発作が数時間も続くことはなく、1分以内に消失する痛みは別の疾患と考えてよい。数時間以上持続する胸痛は心筋梗塞を強く疑うべきであり、狭心症の経過ではない。
Key Points
ポイント
  • 狭心症発作の持続時間は「数分〜15分」が正常範囲であり、「数時間」持続する場合は心筋梗塞を疑う。この持続時間の違いは狭心症と心筋梗塞の鑑別で最重要ポイント。
  • 狭心症ではニトログリセリンが有効であるが、心筋梗塞ではニトログリセリンでは軽快しない点も鑑別に有用。
  • 重要用語: 狭心症, 発作持続時間, ニトログリセリン, 冠動脈硬化, 心筋梗塞との鑑別 を正確に理解しておくこと。
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