第09章 循環器疾患 / B. 冠動脈疾患
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Question
問題 894 心筋梗塞について誤っている記述はどれか。
  1. 1アテローム硬化が関与する。不正解
  2. 2心筋の壊死を伴う。不正解
  3. 3ニトログリセリンを治療薬として用いる。正解!
  4. 4白血球増多がみられる。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]この記述は正しい。心筋梗塞は冠動脈のアテローム硬化(粥状動脈硬化)を基盤として発症する。内膜に蓄積した脂質性プラークが破裂し、そこに血栓が形成されて冠血流が途絶することで心筋壊死が生じる。動脈硬化の危険因子(高脂血症、高血圧、糖尿病、喫煙など)の管理が予防に重要である。
2. [誤り]この記述は正しい。心筋梗塞では冠動脈の完全閉塞により支配領域の心筋が不可逆的な壊死に陥る。血管閉塞が30分以上経過すると心筋壊死が生じ始め、心内膜下から心筋全層へと梗塞が進展する。心筋壊死によりCK、GOT、トロポニンなどの心筋逸脱酵素が血中に放出される。
3. [正解]**正しい(誤った記述)。** ニトログリセリンは狭心症の発作時に舌下投与で有効な治療薬であるが、心筋梗塞では冠動脈の完全閉塞による心筋壊死が生じており、ニトログリセリンによる冠動脈拡張だけでは改善しない。心筋梗塞の治療は早期の再灌流療法(経皮的冠動脈形成術:PTCA、血栓溶解療法)が中心であり、ニトログリセリンは治療薬としての位置づけではない。
4. [誤り]この記述は正しい。心筋梗塞では心筋壊死に対する炎症反応として白血球増多がみられる。発症後数時間以内に上昇し、通常は数日で正常化する。赤沈促進やCRP上昇などの炎症マーカーも認められる。
Key Points
ポイント
  • 狭心症と心筋梗塞のニトログリセリンへの反応の違いは最重要鑑別ポイント。狭心症=ニトログリセリン有効、心筋梗塞=ニトログリセリン無効。
  • 心筋梗塞の治療は再灌流療法が最も重要であり、発症後12時間以内(早いほど有効)に経皮的冠動脈形成術(PTCA)を行うことが予後を改善する。
  • 重要用語: ニトログリセリン, 再灌流療法, PTCA, アテローム硬化, 心筋壊死 を正確に理解しておくこと。
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