1. [誤り]狭心症では発作時の安静時心電図で心内膜下虚血によるST低下やT波変化などの虚血性変化が認められることがある。ただし、発作の間欠期には正常であることも多い。冠攣縮性(異型)狭心症の発作時にはST上昇がみられる。
2. [誤り]運動負荷心電図は狭心症の診断に最も有用な非侵襲的検査の一つである。運動負荷により心筋酸素需要を増大させ、冠動脈狭窄がある場合にST低下などの虚血性変化や不整脈の出現を誘発して診断する。
3. [誤り]冠状動脈造影は冠動脈の狭窄部位と程度を直接描出する最も確実な確定診断法である。血管の断面積が75%以上狭窄している部位を同定でき、治療方針の決定にも不可欠な検査である。
4. [正解]狭心症は一過性の心筋虚血であり、心筋細胞の壊死は生じない。したがって、心筋細胞内の酵素であるGOT(AST)は血中に逸脱せず、正常値を示す。GOT上昇は心筋梗塞(心筋壊死)の所見であり、狭心症との重要な鑑別点となる。CK、LDH、トロポニンTなどの心筋逸脱酵素も狭心症では正常である。