第09章 循環器疾患 / A. 心臓疾患
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Question
問題 888 左心不全の身体所見はどれか。
  1. 1腹水不正解
  2. 2下肢の浮腫不正解
  3. 3肝腫大不正解
  4. 4起坐呼吸正解!
Explanation
解説
1. [誤り]腹水は右心不全の身体所見である。右心不全では体循環系のうっ血により門脈圧が上昇し、腹腔内に液体が貯留する。左心不全では肺循環系のうっ血が主体であり、腹水は生じにくい。
2. [誤り]下肢の浮腫(すねで圧痕を残すむくみ)は右心不全の代表的な身体所見である。右心室の機能低下により下大静脈がうっ血し、下肢に浮腫が出現する。左心不全の主要所見ではない。
3. [誤り]肝腫大は右心不全の身体所見である。右心室の機能低下により肝静脈がうっ血し、肝臓が腫大する(うっ血肝)。左心不全では肺静脈のうっ血が主体であり、肝腫大は生じにくい。
4. [正解]起座呼吸は左心不全に特徴的な身体所見である。左心室のポンプ機能低下により肺静脈・肺毛細血管にうっ血が生じ、横になると静脈還流量が増加して肺うっ血がさらに悪化するため、座った姿勢で呼吸する。夜間就寝後数時間で息苦しさが出現する夜間発作性呼吸困難も左心不全の特徴であり、ひどくなるとピンク色泡沫状の痰を喀出するようになる。
Key Points
ポイント
  • 左心不全の所見(肺循環うっ血):起座呼吸、夜間発作性呼吸困難、肺うっ血、心臓喘息、ピンク色泡沫状痰。右心不全の所見(体循環うっ血):腹水、下肢浮腫、肝腫大、頸静脈怒張。この区別は頻出。
  • 左心不全が進行すると肺高血圧から右心不全も合併し、両方の症状が混在するようになる。
  • 重要用語: 起座呼吸, 左心不全, 肺うっ血, 右心不全, 夜間発作性呼吸困難 を正確に理解しておくこと。
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