1. [正解]大動脈弁狭窄症の原因として、先天性(二尖性大動脈弁)、リウマチ性、加齢による弁の石灰化変性の3つが挙げられる。リウマチ熱はA群溶血性連鎖球菌感染後に生じる自己免疫反応であり、弁膜の炎症・線維化・癒合を引き起こし、最終的に大動脈弁の狭窄をきたす。リウマチ性の大動脈弁狭窄症では僧帽弁狭窄症を合併していることも多い。
2. [誤り]大動脈解離は大動脈壁の中膜が内外2層に解離する疾患であり、大動脈弁閉鎖不全症の原因にはなりうるが、大動脈弁狭窄症の原因にはならない。解離により弁輪が拡大して弁の接合不良が生じることで閉鎖不全症が起こる。
3. [誤り]心房中隔欠損症は心房中隔に欠損孔がある先天性心疾患であり、左房から右房への血液シャントを生じる。大動脈弁の狭窄とは全く異なる病態であり、大動脈弁狭窄症の原因にはならない。
4. [誤り]肺動脈血栓塞栓症は深部静脈血栓が肺動脈に塞栓を起こす疾患であり、右心系の急性負荷を引き起こす。大動脈弁や左心系とは直接関連しない病態であり、大動脈弁狭窄症の原因にはならない。