1. [正解]心房細動では心房が規則正しい調律で収縮しなくなり、心房内の血液がうっ滞する。このうっ滞により左房内に血栓が形成されやすくなり、この血栓が剥がれて脳動脈に流れると脳梗塞(心原性脳塞栓症)を引き起こす。心房細動は脳梗塞の最も重要な原因不整脈であり、脳梗塞の合併は年間4〜5%で、心房細動のない人より頻度は約6倍高い。ワーファリンなどの抗凝固療法による予防が重要である。
2. [誤り]心室細動は心室が無秩序に細動し、有効な心拍出ができなくなる致死性不整脈である。心停止状態に至り、直ちに除細動が必要となる。脳梗塞の直接的原因とはならず、むしろ全身への血流途絶による意識消失と死に至る状態である。
3. [誤り]期外収縮は正常心拍より早期に心房または心室が収縮する比較的良性の不整脈である。上室性期外収縮や心室性期外収縮として出現するが、単発性のものでは血栓形成リスクは低く、脳梗塞を起こしにくい。
4. [誤り]房室ブロックは房室結節における刺激伝導障害により心房から心室への興奮伝導が遅延または途絶する徐脈性不整脈である。高度房室ブロックでは失神やめまいを生じるが、血栓形成や脳梗塞の直接的原因とはならない。