1. [正解]心房中隔欠損症は左右の心房を隔てる心房中隔に欠損孔がある先天性心疾患である。胎生期の心房中隔形成過程の異常により生じ、欠損孔を通じて左房から右房へ血液が流入する。乳幼児期には症状はなく、学童期に発見されることが多い。心室中隔欠損症に次いで頻度が高く、成人の先天性心疾患では最も多くみられる。
2. [誤り]僧帽弁狭窄症は僧帽弁口が狭窄し、拡張期に左房から左室への血液流入が障害される後天性弁膜症である。原因はリウマチ熱(A群溶血性連鎖球菌感染後の自己免疫反応)による心内膜炎が最も多く、リウマチ性心筋炎から約20年の経過で僧帽弁狭窄症の臨床像を呈する。先天性疾患ではない。
3. [誤り]狭心症は冠動脈の動脈硬化などにより血管内腔が狭窄し、心筋への酸素供給が不足して心筋虚血による胸痛が生じる虚血性心疾患である。動脈硬化は後天的に進行する病態であり、狭心症は先天性疾患ではない。
4. [誤り]心内膜炎(感染性心内膜炎)は心内膜、特に弁膜に疣贅を形成し、細菌などが感染して弁の破壊や弁穿孔を起こす難治性の感染症である。起炎菌の血行性感染により生じる後天性疾患であり、先天性ではない。