第09章 循環器疾患 / A. 心臓疾患
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Question
問題 850 心臓弁膜症の原因となる疾患はどれか。
  1. 1エイズ不正解
  2. 2リウマチ熱正解!
  3. 3糖尿病不正解
  4. 4B型肝炎不正解
Explanation
解説
1. [誤り]エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染により免疫機能が低下する疾患である。日和見感染症や悪性腫瘍を合併するが、心臓弁膜症の原因疾患とはならない。
2. [正解]リウマチ熱はA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)による咽頭炎の感染後、数週間の潜伏期間を経て発症する自己免疫性の全身性炎症性疾患である。心臓弁膜(特に僧帽弁)に心内膜炎を起こし、リウマチ性心筋炎から約20年の経過で弁の肥厚・癒合・石灰化が進行し、僧帽弁狭窄症などのリウマチ性弁膜症を引き起こす。抗生物質の普及により今後は減少すると推定されている。
3. [誤り]糖尿病はインスリン作用不足による慢性高血糖を特徴とする代謝異常疾患である。動脈硬化の危険因子として冠動脈疾患や脳血管障害のリスクを高めるが、弁膜症の直接的な原因疾患とはならない。
4. [誤り]B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)による肝疾患であり、肝硬変や肝細胞癌の原因となる。心臓弁膜症とは直接的な関連性はない。
Key Points
ポイント
  • リウマチ熱は溶連菌感染後の自己免疫反応により発症し、心臓弁膜症(特に僧帽弁狭窄症)の最も重要な原因疾患である。
  • 感染性心内膜炎(弱毒菌の血行性感染)も弁膜症の原因となるが、本問ではリウマチ熱が正答である。
  • エイズ・糖尿病・B型肝炎はそれぞれ免疫不全・代謝異常・肝疾患であり、弁膜症の原因とはならない。
  • 重要用語: リウマチ熱, 溶連菌, 僧帽弁狭窄症, 感染性心内膜炎 を正確に理解しておくこと。
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