第08章 整形外科疾患 / I. その他の整形外科疾患
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Question
問題 843 「50歳の男性。1か月前から右上腕と手背の橈側にしびれ感と痛みがある。右上肢に脱力感があり肩も挙上しにくい。近医にての診断を受けた。」この症例について誤っているのはどれか。
  1. 1男性に多い。不正解
  2. 2椎間板変性を基盤とする。不正解
  3. 3病変は上位頸椎にある。正解!
  4. 4進行すると痙性麻痺を起こす。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]誤り(正しい記述)。頸椎症は中年以降の男性に多い疾患である。 加齢に伴う椎間板の変性・退行変化が基盤にあり、50代男性に好発する。
2. [誤り]誤り(正しい記述)。頸椎症は加齢に伴う椎間板の変性・退行変化を基盤として発症する。 椎間板の変性により椎間腔の狭小化、骨棘形成が生じ、椎間孔の狭窄や脊柱管の狭窄をきたす。
3. [正解]**正しい(誤った記述)。** 頸椎症性神経根症の病変は上位頸椎ではなく中下位頸椎(C5/6やC6/7など)にある。 本症例のC5-C6神経根症状(上腕と手背橈側のしびれ・痛み、肩挙上困難)は中下位頸椎の椎間孔狭窄による神経根圧迫で生じる。上位頸椎(C1-C2)では後頭部痛や頸部回旋制限が主症状となり、上肢の神経根症状は生じにくい。
4. [誤り]誤り(正しい記述)。頸椎症が進行して脊髄を圧迫すると頸椎症性脊髄症となり、錐体路障害による痙性麻痺をきたす。 脊髄圧迫が加わると下肢の腱反射亢進、病的反射陽性、痙性歩行などの上位運動ニューロン徴候が出現する。
Key Points
ポイント
  • C5-C6神経根症状を呈する頸椎症性神経根症は中下位頸椎(C5/6やC6/7)の椎間板変性を基盤とし、男性に多い。病変は上位頸椎ではなく中下位頸椎にある。進行して脊髄を圧迫すると頸椎症性脊髄症となり、下肢の痙性麻痺を起こしうる。
  • 重要用語: 頸椎症性神経根症, 中下位頸椎, C5/6, C6/7, 椎間板変性, 痙性麻痺 を正確に理解しておくこと。
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