第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
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Question
問題 837 「56歳の男性。数日前から続く右肩甲部や右上腕外側の痛みと、右前腕橈側から右手橈側のしびれを主訴に来院した。」最も陽性になりやすいのはどれか。
  1. 1ペインフルアークサイン不正解
  2. 2スパーリングテスト正解!
  3. 3トムゼンテスト不正解
  4. 4ファレンテスト不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ペインフルアークサイン(有痛弧徴候)は肩関節のインピンジメント症候群や腱板損傷の検査法であり、肩関節外転60〜120度で疼痛が出現するものを陽性とする。 頸椎神経根症による上肢の放散痛やしびれの評価には用いない。
2. [正解]スパーリングテストは頸椎神経根症の代表的な検査法であり、本症例で最も陽性になりやすい。 座位で頭部を患側に倒して頸部を過伸展し、上から押し下げる椎間孔圧迫検査である。患側上肢に痛みやしびれが放散すれば陽性とする。右肩甲部・右上腕外側の痛み、右前腕橈側〜右手橈側のしびれはC5〜C6神経根症の症状分布に合致し、変形性頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアが疑われる。
3. [誤り]トムゼン(トムセン)テストは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の検査法であり、手関節背屈に抵抗を加えて外側上顆痛を誘発する。 神経根症の検査ではない。
4. [誤り]ファレン(ファーレン)テストは手根管症候群の検査法であり、手関節掌屈位を保持して正中神経症状の再現を確認する。 頸椎神経根症の検査ではない。
Key Points
ポイント
  • 肩甲部・上腕外側の痛みと前腕橈側〜手橈側のしびれはC5〜C6神経根症を示唆し、スパーリングテストが最も陽性になりやすい。スパーリングテストは頸椎を患側に側屈・後屈して軸圧を加え、神経根症状の再現を確認する。ジャクソンテストも頸椎神経根症の検査として有用である。
  • 重要用語: スパーリングテスト, 頸椎神経根症, C5-C6, ジャクソンテスト を正確に理解しておくこと。
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