1. [誤り]前十字靭帯(ACL)損傷では関節内血腫による腫脹と疼痛のため、膝関節の可動域は制限される。
受傷直後から関節内出血が生じ、膝は腫脹するため正常な可動域は得られない。
2. [誤り]内反動揺性は外側側副靭帯損傷の所見である。
本症例は膝関節外反・下腿外旋の受傷機転であるため、損傷されるのは内側側副靭帯であり、外反動揺性が出現する。内反動揺性は膝関節外側の靭帯損傷で認められる。
3. [正解]ラックマンテストは前十字靭帯(ACL)損傷の代表的な検査法であり、本症例で陽性となる。
膝関節を軽度屈曲位(約20〜30度)とし、大腿骨を固定しながら脛骨を前方に引き出す。ACL損傷があれば脛骨の前方移動が増大し陽性となる。膝関節外反・下腿外旋の受傷機転はACL損傷の典型的な受傷パターンであり、前方引き出しテストやピボットシフトテストも併せて有用である。
4. [誤り]サギングサイン(脛骨後方沈下サイン)は後十字靭帯(PCL)損傷の所見であり、膝を90度屈曲した際に脛骨が重力で後方に下垂する現象である。
前十字靭帯損傷では陽性にならない。