1. [誤り]肩関節脱臼で損傷されやすい神経は腋窩神経であり、肩甲上神経ではない。
肩関節前方脱臼では約20%に腕神経叢や腋窩神経の麻痺を合併する。腋窩神経は三角筋を支配し、その麻痺により肩関節外転が困難になる。
2. [正解]橈骨頭脱臼では橈骨神経が損傷される可能性がある。
橈骨神経は上腕骨体部の橈骨神経溝を走行し、橈骨頭付近に達するため、橈骨頭脱臼の際に損傷を受けやすい。橈骨神経麻痺では手関節の背屈が不能(下垂手)となる。
3. [誤り]股関節脱臼で損傷されやすい神経は坐骨神経であり、大腿神経ではない。
股関節脱臼は後方脱臼が多く、坐骨神経は股関節の後方を走行するため損傷を受けやすい。
4. [誤り]膝関節脱臼では総腓骨神経が損傷されやすい。
総腓骨神経は腓骨頭の周囲を走行しており、膝関節脱臼時に伸長されて損傷しやすい。総腓骨神経麻痺では足関節の背屈が不能(下垂足)となる。
| 脱臼部位 | 損傷されやすい神経 | 麻痺の症状 |
|:---|:---|:---|
| 肩関節 | 腋窩神経 | 三角筋麻痺(肩外転不能) |
| 橈骨頭 | 橈骨神経 | 下垂手(手関節背屈不能) |
| 股関節 | 坐骨神経 | 下肢の知覚・運動障害 |
| 膝関節 | 総腓骨神経 | 下垂足(足関節背屈不能) |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 脱臼部位と損傷されやすい神経</p>