第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
1 / 3
Question
問題 829 受傷直後の足関節捻挫に対する RICE 処置について最も適切なのはどれか。
  1. 1ギプス包帯を行う。不正解
  2. 2湿布を患部に貼付する。不正解
  3. 3損傷靱帯部を圧迫する。正解!
  4. 4患肢は頭より高く上げる。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ギプス包帯はRICE処置には含まれない。RICE処置のR(Rest:安静)はテーピングやシーネなどによる簡便な安静であり、ギプス固定は急性期の初期対応としては過度な固定である。 ギプス固定は骨折の治療などに用いられる。
2. [誤り]湿布の貼付はRICE処置には含まれない。I(Ice:冷却)は氷嚢やアイスパックによるアイシングを意味する。 湿布による冷感は限定的であり、直接的な冷却効果はアイシングに及ばない。
3. [正解]RICE処置のC(Compression:圧迫)として、損傷靭帯部を弾性包帯などで圧迫することが最も適切である。 圧迫により損傷部位の出血と腫脹を抑制する効果がある。RICE処置はRest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の頭文字であり、急性外傷の初期対応の基本原則である。捻挫の応急処置として広く推奨されている。
4. [誤り]RICE処置のE(Elevation:挙上)は患肢を「心臓より高く」上げることであり、「頭より高く」ではない。 心臓より高い位置に挙上することで静脈還流を促進し、腫脹を軽減する。
Key Points
ポイント
  • RICE処置はRest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4要素からなり、急性外傷の初期対応の基本原則である。圧迫は弾性包帯等で行い、挙上は「心臓より高く」が基準であり「頭より高く」ではない。ギプス固定や湿布はRICE処置には含まれない。
  • 重要用語: RICE処置, Compression(圧迫), 挙上は心臓より高く を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶