第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
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Question
問題 824 上肢の骨折で偽関節になりやすい部位はどれか。
  1. 1鎖骨骨幹部不正解
  2. 2上腕骨近位部不正解
  3. 3橈骨遠位部不正解
  4. 4舟状骨体部正解!
Explanation
解説
1. [誤り]鎖骨骨幹部骨折は周囲の血流が豊富であるため比較的骨癒合しやすく、偽関節になることは稀である。 6〜8週間の鎖骨バンド(8字帯)による外固定で骨癒合が期待できる。
2. [誤り]上腕骨近位部骨折は海綿骨が豊富で血流も良好であるため、骨癒合は比較的良好であり偽関節になりにくい。 約80%は転位のない骨折であり保存的治療が適応となる。
3. [誤り]橈骨遠位部骨折(コーレス骨折)は海綿骨が豊富で血流も良いため骨癒合しやすく、偽関節になりにくい。 手関節を軽度掌屈位でギプス固定し、良好な骨癒合が得られることが多い。
4. [正解]舟状骨骨折は偽関節になりやすい代表的な骨折である。 舟状骨は血流が遠位から近位に向かう特殊な血行動態を持つため、骨折により近位部の血行が途絶えやすい。その結果、骨癒合が遅延して偽関節や無腐性骨壊死(阻血性壊死)を合併しやすい。特に舟状骨の腰部(中央部)の骨折で偽関節リスクが高く、初期のX線撮影では骨折線が不明瞭なことがあるため見落とされやすい。
Key Points
ポイント
  • 舟状骨骨折は遠位から近位へ向かう血行の特殊性から偽関節・無腐性骨壊死を合併しやすい。偽関節とは骨折後の骨癒合が完成せず、骨折部が異常な可動性を有する状態である。鎖骨骨幹部・上腕骨近位部・橈骨遠位部は血流が豊富で骨癒合しやすい。
  • 重要用語: 舟状骨骨折, 偽関節, 無腐性骨壊死 を正確に理解しておくこと。
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