1. [正解]若年者では外傷性肩関節脱臼の初回脱臼後に反復性脱臼(習慣性脱臼)に移行しやすい。
10代では外傷性脱臼の90%以上、20代で80%、30代で50%が反復性肩関節脱臼に移行するとされる。関節唇損傷(バンカート損傷)や骨頭の陥凹(ヒルサックス損傷)が残存することが主な原因である。投球やテニスのサーブなど肩関節の外転・外旋で再脱臼を起こしやすい。
2. [誤り]高齢者では骨粗鬆症による骨密度低下があるため、脱臼時に上腕骨大結節骨折を合併することがむしろ多い。
高齢者では骨の脆弱性のため脱臼骨折となりやすく、まれとはいえない。
3. [誤り]肩関節脱臼は前方脱臼が最も多く、全肩関節脱臼の約90%を占める。
後方脱臼は稀であり、上肢を伸ばしたまま転落するなどの外転・外旋を強制されると前方脱臼を起こしやすい。
4. [誤り]整復後はギプスなどで約3週間固定する必要があり、可及的早期の可動域訓練は再脱臼のリスクを高める。
固定期間終了後に段階的に後療法を行うのが原則である。