1. [誤り]アドソンテストは胸郭出口症候群の検査法であり、変形性頸椎症の検査ではない。
頸部を患側に回旋・伸展させ深吸気させた際に橈骨動脈の拍動が減弱・消失すれば陽性とする。変形性頸椎症にはスパーリングテストやジャクソンテストが用いられる。
2. [誤り]トムゼン(トムセン)テストは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の検査法であり、先天性股関節脱臼の検査ではない。
肘関節伸展・前腕回内位で手関節を背屈させ、検者が掌側に押し下げて外側上顆痛が誘発されれば陽性とする。
3. [正解]ラセーグテスト(下肢伸展挙上テスト/SLR)は腰椎椎間板ヘルニアの代表的な検査法である。
仰臥位で膝関節を伸展したまま検者が下肢を挙上すると坐骨神経が伸展され、その支配域に疼痛が誘発される。70度未満で疼痛が出現するものを陽性とする。腰椎椎間板ヘルニアの2大症状は腰痛と下肢痛であり、SLRテストによる下肢痛の再現は重要な診断的価値がある。
4. [誤り]ジャクソンテストは頸椎の神経根障害(変形性頸椎症等)の検査法であり、胸郭出口症候群の検査ではない。
頭部を過伸展させ前額部を下方へ押さえ、患側上肢に放散痛を生じれば陽性とする。胸郭出口症候群にはアドソンテスト・エデンテスト・ライトテストが用いられる。
| 徒手検査 | 対象疾患 | 検査手技の要点 |
|:---|:---|:---|
| ラセーグテスト(SLR) | 腰椎椎間板ヘルニア | 下肢伸展挙上で坐骨神経痛の誘発 |
| スパーリングテスト | 変形性頸椎症 | 頭部を患側に倒し過伸展・圧迫 |
| ジャクソンテスト | 頸椎神経根障害 | 頭部過伸展で患側上肢に放散痛 |
| アドソンテスト | 胸郭出口症候群 | 頸部回旋・伸展で橈骨動脈拍動減弱 |
| トムセンテスト | テニス肘(外側上顆炎) | 手関節背屈に抵抗を加え外側上顆痛 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 主な徒手検査と対象疾患の対応</p>