1. [誤り]ホルター心電図は24時間の心電図を記録し、不整脈の評価に用いる検査である。
深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の検出・予測には適さない。
2. [誤り]負荷心筋シンチグラフィは冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の評価に用いる検査である。
肺塞栓症の原因である深部静脈血栓の検索には不適切である。
3. [誤り]頸動脈超音波検査は頸動脈の動脈硬化や狭窄の評価に用いる検査である。
肺塞栓症の原因となる下肢深部静脈血栓の検出には関連しない。
4. [正解]本症例は大腿骨頸部骨折術後の安静中に突然の胸痛・呼吸困難が出現し、D-ダイマー高値であることから肺血栓塞栓症が強く疑われる。
肺血栓塞栓症の原因の多くは下肢深部静脈血栓症(DVT)であり、下肢静脈超音波検査でDVTを検出することが発症予測に最も有用である。長期臥床・術後・高齢は深部静脈血栓症の主要なリスク因子であり、CK正常は心筋梗塞の除外を示唆している。