第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
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Question
問題 812 「78歳の女性。大腿骨頚部骨折の術後3日間ベッド上安静であったが、突然胸痛、呼吸困難が出現した。胸部単純エックス線写真でうっ血所見はなく、肺野の透過性増大がみられた。血性クレアチニンキナーゼ値は正常、D-ダイマー値上昇が認められた。」本疾患の発症を予測するのに最も有用な検査はどれか。
  1. 1ホルター心電図不正解
  2. 2負荷心筋シンチグラフィ不正解
  3. 3頸動脈超音波検査不正解
  4. 4下肢静脈超音波検査正解!
Explanation
解説
1. [誤り]ホルター心電図は24時間の心電図を記録し、不整脈の評価に用いる検査である。 深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の検出・予測には適さない。
2. [誤り]負荷心筋シンチグラフィは冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の評価に用いる検査である。 肺塞栓症の原因である深部静脈血栓の検索には不適切である。
3. [誤り]頸動脈超音波検査は頸動脈の動脈硬化や狭窄の評価に用いる検査である。 肺塞栓症の原因となる下肢深部静脈血栓の検出には関連しない。
4. [正解]本症例は大腿骨頸部骨折術後の安静中に突然の胸痛・呼吸困難が出現し、D-ダイマー高値であることから肺血栓塞栓症が強く疑われる。 肺血栓塞栓症の原因の多くは下肢深部静脈血栓症(DVT)であり、下肢静脈超音波検査でDVTを検出することが発症予測に最も有用である。長期臥床・術後・高齢は深部静脈血栓症の主要なリスク因子であり、CK正常は心筋梗塞の除外を示唆している。
Key Points
ポイント
  • 術後の長期臥床中に突然の胸痛・呼吸困難・D-ダイマー高値がみられた場合、肺血栓塞栓症を強く疑う。その原因の多くは下肢深部静脈血栓症であり、下肢静脈超音波検査が発症予測に最も有用である。CK正常は心筋梗塞の除外に役立つ。
  • 重要用語: 肺血栓塞栓症, 深部静脈血栓症(DVT), D-ダイマー を正確に理解しておくこと。
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