1. [誤り]大腿骨頸部骨折において坐骨神経損傷を合併することは稀である。
坐骨神経は骨盤後方を通るため、頸部骨折の受傷機転で直接損傷されにくい。
2. [誤り]大腿骨頸部骨折では寝返り動作でも骨折部に外力が加わり強い疼痛が生じる。
股関節のわずかな動きでも痛みが増強するため、寝返りは明らかに障害される。
3. [正解]大腿骨頸部骨折は高齢者の寝たきりの最大原因の一つである。
長期臥床を余儀なくされると、認知症の進行、肺炎、褥瘡、尿路感染、下肢の静脈血栓、筋力低下や拘縮など多くの合併症を生じる。受傷後1年以内の死亡率は対照群の約3倍(10〜20%)と高率であり、なるべく早期の手術とリハビリテーションが重要である。
4. [誤り]高齢者の大腿骨頸部骨折は保存療法のみでは歩行予後が不良である。
早期手術を行い、術後できるだけ早くからリハビリテーションを開始することが推奨される。