第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
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Question
問題 800 外傷性脱臼について正しい記述はどれか。
  1. 1整復後直ちに運動を開始する。不正解
  2. 2頻度の高いのは肩関節である。正解!
  3. 3腫脹が治まってから整復する。不正解
  4. 4肘関節脱臼では血管損傷を合併することが多い。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]整復後は関節包・靱帯の修復と関節の安定化のため、2〜3週間の固定が必要である。直ちに運動を開始すると再脱臼や習慣性脱臼のリスクが高まる。
2. [正解]外傷性脱臼で最も頻度が高いのは肩関節(全脱臼の約50%)で、特に前方脱臼が90%以上を占める。肩関節は可動域が広く関節窩が浅いため、脱臼しやすい構造である。
3. [誤り]脱臼は腫脹が増強する前にできるだけ早期に整復すべきである。時間が経過すると筋痙縮や腫脹により整復困難となり、また血管・神経障害のリスクも高まる。
4. [誤り]肘関節脱臼では血管損傷(上腕動脈損傷)よりも、尺骨神経損傷や正中神経損傷などの神経合併症の頻度が高い。ただし血管損傷も重要な合併症である。
Key Points
ポイント
  • 肩関節前方脱臼が全脱臼の約半数を占め、腋窩神経損傷に注意が必要
  • 整復はゴールデンタイム(受傷後6時間以内)に行うべき
  • 整復後は適切な固定期間(2-3週)を経て、段階的なリハビリを開始
  • 重要用語: 肩関節前方脱臼, 早期整復, 腋窩神経損傷 を正確に理解しておくこと。
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